チーズとワインは料理の主要な部分を占めており、多くのバリエーションがあり、DOC（Denominazione di origine controllata）（規制された呼称）の法律もあります。コーヒー、特にエスプレッソは、イタリアの食地図にも記載されているように、イタリア料理の中で重要な役割を果たしています。フィレンツェ風ステーキやマルサラ風チキンなど、フランス系イタリア人の料理も多い。イタリア料理には、果物、野菜、ソース、肉など、様々な食材が使われています。北イタリアでは、魚（タラ、バッカラなど）、ジャガイモ、米、トウモロコシ、ソーセージ、豚肉、各種チーズなどがよく使われています。トレンティーノ・アルト・アディジェ州やエミリア・ロマーニャ州では、トマトの使用を控えたパスタ料理が見られます。

 

北イタリアでは、様々な種類の詰め物をしたパスタがありますが、ポレンタやリゾットも同様に人気がありますし、それ以上に人気があります。リグーリア州では、数種類の魚介類を使った料理や、ペストに使われるバジル、ナッツ類、オリーブオイルなどがよく使われます。エミリア・ロマーニャ州では、ハム（プロシュート）、ソーセージ（コテキーノ）、さまざまな種類のサラミ、トリュフ、グラナ、パルミジャーノ・レッジャーノ、トマトなどが一般的な食材です。中部イタリアの伝統的な料理には、トマト、あらゆる種類の肉、魚、ペコリーノチーズなどの食材が使われています。トスカーナ州やウンブリア州では、パスタにカレッティアラ（ペペロンチーニの唐辛子を加えたトマトソース）をかけるのが一般的です。最後に、南イタリアでは、トマト（生またはトマトソースに調理したもの）、ピーマン、オリーブとオリーブオイル、ニンニク、アーティチョーク、オレンジ、リコッタチーズ、ナス、ズッキーニ、ある種の魚、ケッパーなどが郷土料理の重要な要素となっています。